最近、中学生の家庭学習をサポートする中で、学習内容の一部を隠して「能動的想起」(Active Recall)を促す学習法を試してみました。以下は私が検討・使用したいくつかのプラグインと方法です。
1. ブロックの非表示
数学の練習では、計算過程全体を隠す必要があります。そこで「Spoiler」「Spoiler Block」などのブロック非表示プラグインを試しました。これらはコードブロックのように複数行を隠すことができますが、残念ながら LaTeX の数式が正しくレンダリングされず、使用を断念しました。
最終的に考えついた簡単な方法は、Admonition プラグインを使い、デフォルトで内容を折りたたむことです。例:
```ad-info
collapse: close
差の平方
$200 \frac{1}{7} \times 199 \frac{6}{7}$ = ($200+\frac{1}{7}) \times (200- \frac{1}{7}) = 200^2 - \frac{1}{7}^2$
$20 \frac{1}{4} \times 19 \frac{3}{4}$ = ($20+\frac{1}{4}) \times (20- \frac{1}{4}) = 20^2 - \frac{1}{4}^2$
```
▼ デフォルトで折りたたまれ、クリックすると計算過程が表示されます
2. インライン非表示
Q&A形式の練習では穴埋め問題を利用しています。ここでは「Cloze」と「Inline Spoilers」という2つのプラグインを試しました。
2.1. Cloze
設定で特定の種類の文字列を自動的に穴埋め形式に変換するようにしておくと、ノート内の該当文字が閲覧モードで自動的に穴埋め欄になります。非常に手軽に使えます。
以下はAnkiのカード例で、水色部分が太字になっていますが、これを穴埋めにします:
閲覧モードに入ると、最初の穴埋めをクリックすると答えが表示され、未クリック部分は下線つきの問題として残ります:
3. インライン・スプイラー
非表示にしたい文字列を前後で || ではさむと、プレビュー・閲覧モードの両方で非表示領域が生成されます。
▼ 元の太字マークを || に置き換え、2か所の非表示領域を作成。最初の部分をクリックすると答えが表示されます
- Clozeは簡単で、特別な記法なしに穴埋めが作れます。
- Inline Spoilerはプレビューでも使用できるのが利点です。
4. 💡 関連リンク
✅ 解説記事(繁体字中国語):https://jdev.tw/blog/8926/
✅ Explanation article(English)
✅ 解説記事(日本語)
✅ GitHub obsidian-cloze-plugin
✅ GitHub obsidian-inline-spoilers